思いのほか
おもいのほか
副詞名詞-の形容詞頻度ランク #19631 · 青空 176 例
標準
unexpectedly
文例 · 用例
音に聞く大正池の眺めは思いのほかに殺風景に思われた。
— 寺田寅彦 『雨の上高地』 青空文庫
それよりも自分の生涯の上にはこんな事件が思いのほかに大きな影響を及ぼしたのかもしれない。
— 寺田寅彦 『映画時代』 青空文庫
そのおのが心には、今は古の心ことごとく明らかなり、これをおきてはあるべくもあらずと思い定めたることも、思いのほかにまた人の異なるよき考えもいで来るわざなり。
— 寺田寅彦 『人の言葉――自分の言葉』 青空文庫
路地のなかは思いのほかに広かった。
— 猫騒動 『半七捕物帳』 青空文庫
門を入ると寺内は思いのほかに廓落と濶くて、松だか杉だか知らぬが恐ろしい大きな木があったのを今より何年か前に斫ったと見えて、大きな切株の跡の上を、今降りつつある雨がおとずれて其処にそういうもののあることを見せていた。
— 幸田露伴 『観画談』 青空文庫
しかし思いのほかに目鼻立の整った、そして怜悧だか気象が好いか何かは分らないが、ただ阿呆げてはいない、狡いか善良かどうかは分らないが、ただ無茶ではない、ということだけは読取れた。
— 幸田露伴 『蘆声』 青空文庫
しかし都合六編だけ通覧したあとでの印象は、実に思いのほかにおもしろいものであったということである。
— 寺田寅彦 『踊る線条』 青空文庫
小浅間への登りは思いのほか楽ではあったが、それでも中腹までひといきに登ったら呼吸が苦しくなり、妙に下腹が引きつって、おまけに前頭部が時々ずきずき痛むような気がしたので、しばらく道ばたに腰をおろして休息した。
— 寺田寅彦 『小浅間』 青空文庫
作例 · 標準
例句