狼藉
ろうぜき異読 ろうじゃく
名詞形容詞-たる
標準
disorder
文例 · 用例
珈琲店 醉月坂を登らんとして渇きに耐へず蹌踉として醉月の扉を開けば狼藉たる店の中より破れしレコードは鳴り響き場末の煤ぼけたる電氣の影に貧しき酒瓶の列を立てたり。
— 萩原朔太郎 『氷島』 青空文庫
一重筵の上にして蒔繪の盆や草雙紙さては廚の煤鍋が入り亂れたる狂態を水干やれし古雛のこは狼藉ととがめずや。
— 萩原朔太郎 『煤掃』 青空文庫
足許一面に、熔岩や、焼石が狼藉して、歩きにくい。
— 小島烏水 『火と氷のシャスタ山』 青空文庫
良久しうありて奧さま大方醉も覺めぬれば、萬におのが亂るゝ怪しき心を我れと叱りて、歸れば盃盤狼藉の有さま、人々が迎ひの車門前に綺羅星とならびて、何某樣お立ちの聲にぎはしく、散會の後は時雨に成りぬ。
— 樋口一葉 『われから』 青空文庫
三 蒋介石の第二次の北伐と、窮乏した山東兵の乱暴と狼藉が、毎日、巷の空気をかき乱した。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
「まるで馬鹿だなあお前は……俺にはそんなこといふ資格は無いどもな」 勃凸が酔つたまぎれに乱暴狼藉を働くと、おんつぁんは部屋の隅にいざり曲つて難を避けながら、頭をかゝへてかう笑つた。
— 有島武郎 『骨』 青空文庫
狼藉に遭えりし死骸の棄てられたらむように、婦女等は算を乱して手荷物の間に横われり。
— 泉鏡花 『取舵』 青空文庫
それもその筈、滝は他に向って乱暴|狼藉を極め、憚らず乳虎の威を揮うにもかかわらず、母親の前では大な声でものも言わず、灯頃辻の方に母親の姿が見えると、駆出して行って迎えて帰る。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
作例 · 標準
昨夜の激しい春の嵐のせいで、満開だった桜の木の下はすっかり落花狼藉の有様となっていた。
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空き巣に入られた部屋は、引き出しの中身が床一面にぶちまけられ、見るも無惨な狼藉ぶりだった。
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宴会が終わった後の座敷は、食べ散らかされた料理と空き瓶が散乱し、杯盤狼藉といった様子であった。
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標準
violence
作例 · 標準
夜更けの静かな宿場町で、酒に酔った数人の侍が刀を振り回して狼藉を働き、町人たちを震え上がらせた。
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神聖な祭りの最中に御神輿によじ登るという狼藉を働いた若者たちは、警察に厳重に注意された。
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いくら腹が立ったからといって、店先で商品を叩き割るような狼藉が許されるはずがない。
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