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払下

はらいさげ
名詞
1
標準
文例 · 用例
三円で払下げを受けた一|挺の古鉄砲を、五十円で、何千挺か張宗昌に売りつけた仲間の一人の内川は、憂鬱で心配げな暗い顔をして二重硝子の窓の傍に陣取っていた。
黒島傳治 武装せる市街 青空文庫
等、ほかにまた一通夫人がしばらく手にとって眺めて居たものは古着払下げの勧誘広告だ。
岡本かの子 バットクラス 青空文庫
――五年|許以前のことだが、某官省の不用銅鉄品払下げの見積の時、市治郎が贈賄の嫌疑で拘引されたことがある。
織田作之助 俗臭 青空文庫
もう一つの先見の明は、欧洲大戦が起って、銅、鉄、真鍮などの金属類の相場が鰻上りするのを予想して、廃球買いのため出入していた電灯会社に頼んで古銅鉄線、不用レールや不用発電所機械類などを払下げてもらったことだ。
織田作之助 俗臭 青空文庫
今度、同銀行蔵掃除について払下げに相成ったを、当商会において一手販売をする、抵当流れの安価な煙草じゃ、喫んで芳ゅう、香味、口中に遍うしてしかしてそのいささかも脂が無い。
泉鏡花 露肆 青空文庫
マッカリヌプリの麓の払下官林に入りこんで彼れは骨身を惜まず働いた。
有島武郎 カインの末裔 青空文庫
ふと木之助は「鉄道省|払下げ品、電車中遺留品、古物」と書かれた白い看板に眼をとめた。
新美南吉 最後の胡弓弾き 青空文庫
」是日阿部家に画幅の払下があつて、棠軒は数幅を買つた。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫