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孫の手

まごのて
名詞
1
標準
backscratcher
文例 · 用例
豹一の成長と共にすっかり老いこみ耄碌していた金助が、お君に五十銭貰い、孫の手をひっぱって千日前の楽天地へ都築文男一派の新派連鎖劇を見に行ったその帰り、日本橋一丁目の交叉点で恵美須町行の電車に敷かれたのである。
織田作之助 青空文庫
孫の成長とともにすっかり老いこみ耄碌していた金助が、お君に五十銭|貰い、孫の手を引っぱって千日前の楽天地へ都築文男一派の新派連鎖劇を見に行った帰り、日本橋一丁目の交叉点で恵美須町行きの電車に敷かれたのだった。
織田作之助 青空文庫
孫の成長と共にすっかり老い込み、耄碌していた金助が、お君に五十銭貰い、孫の手をひっぱって千日前の楽天地へ都築文男一派の連鎖劇を見に行った帰り、日本橋一丁目の交叉点で恵美須町行きの電車にひかれたのだった。
織田作之助 青春の逆説 青空文庫
……・きら/\ひかつて売り買ひされるよう肥えた魚 孫の手をひきお寺まゐりのさげてゐるはお米・月からこぼれて師走の雨のぬくい音・触れると散るまへの櫨紅葉かな 其中一人にして冬ごもり・小春日のさせば障子をあるく虫のかげ 十二月廿四日 晴、めつきり冬らしい寒さとなつた。
種田山頭火 其中日記 青空文庫
わたくしの求むる所の証拠は、縦ひ今藤陰の裔孫の手に無くとも、他日何処からか現れて来はすまいかと云ふのである。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
今もそんな風に通りをみていたおっ母さんは、欠伸をしながら柱にかかっていた孫の手をはずして円めた背中へさしこんで、心地よさそうに眼をつむって掻いている。
矢田津世子 神楽坂 青空文庫
それは、おそらく現実の醜さとして、極端であろうと思われる――いわばちょうど、孫の手といったような、先がべたりと欠け落ちたステツレルのそれであったからだ。
小栗虫太郎 紅毛傾城 青空文庫
稚市の両手は、ちょうど孫の手といった形で、左右ともに、二つ目の関節から上が欠け落ちていて、拇指などは、むしろ肉瘤といったほうが適わしいくらいである。
小栗虫太郎 白蟻 青空文庫
作例 · 標準
背中がかゆいのに手が届かない、誰か孫の手を貸してくれ。
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この孫の手は伸縮式で、とても使いやすい。
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おばあちゃんは、いつも座椅子に孫の手を掛けている。
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