来共
らいとも
名詞
標準
文例 · 用例
友人知己へのかへしに、『老来春来共によろしく』とも『春は春風に吹かれて』とも書いた。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
『おや、これは大将、なんといふ高いところに、家来共は夜の眼も寝ずに、あなたさまの行衛を探してをりましたのに。
— 童話集 『小熊秀雄全集-14』 青空文庫
主人はまあそれでもいゝとして、その家来共までが御用の二字を嵩にきて、道中の宿々を困らせてあるいたのは悪いことでした。
— 岡本綺堂 『三浦老人昔話』 青空文庫
しかしそれは一時のことで、あとは矢張り元の通りになるので、家来共も別に気にも留めずにいると、京ももう眼の前という草津の宿に這入る途中、二三日前からの雨つゞきで路がひどく悪いので、今宮さんの一行はみな駕籠に乗ることになりました。
— 岡本綺堂 『三浦老人昔話』 青空文庫
兄も不同意、家来共も進退に迷っているという以上、父がただ一人で暴君の威を振おうとしても、その計画は容易に運ぶまいとは思うものの、今も侍従のいう通り、しょせんは父の指図次第に家来共も動き出すに相違ない。
— 岡本綺堂 『小坂部姫』 青空文庫
」 かれにささやかれて、采女はすぐに起ち上がると、権右衛門らの介抱に気を取られていた家来共もすぐに気がついて、あわてて彼を取り押さえようと駈け寄って来たが、さきに采女を縛める時に彼等は不用意にもその太刀を奪い取るのを忘れていたので、縛めから放たれた采女は早くも太刀をぬいた。
— 岡本綺堂 『小坂部姫』 青空文庫
両手で投げるのか、あるいは他に加勢があるのか、礫は一人の手から飛んで来るとは思われないほどに、絶え間なしにばらばらと落ちて来るので、家来共はもう防ぐすべがなかった。
— 岡本綺堂 『小坂部姫』 青空文庫
不安に思って、他の家来共もつづいて登ったが、それもまた一人も帰らなかった。
— 岡本綺堂 『小坂部姫』 青空文庫