辻講釈
つじごうしゃく
名詞
標準
stories (esp. war stories) or lectures told by someone near a road or temple while begging for money
文例 · 用例
奇人連中の寄合ですから、その頃随分面白い遊びをやったもので、山門で茶の湯をやったり、志道軒の持っていた木製の男根が伝っていたものですから、志道軒のやったように、辻講釈をやろうなどの議があったが、これはやらなかった。
— ――浅草奥山の草分―― 『諸国の玩具』 青空文庫
此が、戦国失脚のかぶき者などに、馴れた幸若ぶしなどで語られて、辻講釈の始めとなつたのである。
— 唱導的方面を中心として 『国文学の発生(第四稿)』 青空文庫
今のところ、女は兵馬を可愛がり可愛がられて、勤め気を離れているというだけの気分ですけれども、兵馬には、もっと突きつめて、「世の中は金と女が敵なり、早く敵にめぐり逢いたし」――いつぞや辻講釈で聞いた冒頭の歌が、ひしひしと迫って来るようです。
— 小名路の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
そもそも私に向って、母親と乳母とが話す桃太郎や花咲爺の物語の外に、最初のロマンチズムを伝えてくれたものは、この大黒様の縁日に欠かさず出て来たカラクリの見世物と辻講釈の爺さんとであった。
— 永井荷風 『伝通院』 青空文庫
」と節をつけて歌いながら、カラクリの絵板につけた綱を引張っていたが、辻講釈の方は歯こそ抜けておれ眼付のこわい人の悪るそうな爺であった。
— 永井荷風 『伝通院』 青空文庫
両国広小路の現況「往時は、観物、辻講釈、百日芝居と甚だ雑沓の巷なりしも、近年旧態を一掃して、商家櫛比、殷賑の市街とはなりにき。
— 木村荘八 『両国界隈』 青空文庫
幸い俺は、辻講釈で聴いて、吉備真備が蜘蛛に教わって、野馬台の詩を真ん中の一字から――東海姫氏の国――と渦巻形に読んだと知っていたから読めたのさ」「じゃ始めからあの居候野郎が怪しいと睨んだんですか」「そうでもない、一時はてっきり鉄の仕業と思ったよ。
— 紅筆願文 『銭形平次捕物控』 青空文庫
桃太郎だって犬、猿、雉子の家来が三人、辻講釈できくと、西遊記の三蔵法師にもけらいは三人、孫悟空に猪八戒に沙悟浄」 虎吉は一生けんめいとりなしてやるのです。
— 野村胡堂 『幻術天魔太郎』 青空文庫
作例 · 標準
寺の門前で辻講釈が行われ、多くの人がその話術に聞き入っている。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
辻講釈師が語る義経記の物語に、子供たちは目を輝かせていた。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
巧みな辻講釈で、歴史上の英雄たちの活躍が鮮やかに蘇る。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview