血の池
ちのいけ
名詞
標準
Blood Pond
文例 · 用例
血の池の行水だね、しかし白蓮華は丈高い。
— ――(前題――楊弓) 『ピストルの使い方』 青空文庫
血の池で、白魚が湧いたように、お藻代さんの、顔だの、頬だのが。
— 泉鏡花 『古狢』 青空文庫
暗の夜の血の池に落ちたようで、ああ、生きているか……千鳥も鳴く、私も泣く。
— 泉鏡花 『歌行燈』 青空文庫
「阿鼻焦熱の苦悩から、手足がはり、肉を切こまざいた血の池の中で、悶え苦んで、半ば活き、半ば死んで、生きもやらねば死にも遣らず、死にも遣らねば生きも遣らず、呻き悩んでいた所じゃ。
— 泉鏡花 『陽炎座』 青空文庫
地獄は恐しいところで、血の池、つるぎの山などがあつて、青と赤と黒の鬼がゐる、その鬼は太郎どんのところの犬が月夜に吠えると同じやうな声で吠える、といふやうなたわいねえ話をなされば、みんなありがたがつてききます。
— 新美南吉 『鳥右ヱ門諸国をめぐる』 青空文庫
何故ならお坊さんのお話といふのは、この世で嘘をいふと、あの世で閻魔さんに、舌べろを釘抜でひつこぬかれるとか、この世で猫や犬や、鳥なんかを殺すと、あの世で血の池地獄におとされて、苦しめられるといふやうな、夜一人で憶ひ出すと便所にゆくのが嫌になる話が多かつたからである。
— 新美南吉 『良寛物語 手毬と鉢の子』 青空文庫
血の池や、針の山や、無間奈落といふ白い煙のたちこめた底知れぬ深い穴や、到るところで、蒼白く痩せたひとたちが口を小さくあけて泣き叫んでゐた。
— 太宰治 『思ひ出』 青空文庫
……お店の看板が「かし本」と見えました時は、ほんとうに、地獄で……血の池で……蓮の花を見たようでしたわ。
— 泉鏡花 『薄紅梅』 青空文庫
作例 · 標準
地獄絵図には、罪人が苦しむ血の池が描かれていた。
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別府の血の池地獄は、真っ赤な温泉で有名だ。
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その物語の中では、悪の帝王が血の池で復活した。
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