藁灰
わらばい
名詞
標準
straw ashes
文例 · 用例
火鉢には一塊の炭が燃え尽して、柔らかい白い灰は上の藁灰の圧力にたえかねて音もせずに落ち込んでしまった。
— 寺田寅彦 『凩』 青空文庫
灰には石灰や土灰をも用いるが普通は藁灰である。
— 寺田寅彦 『歳時記新註』 青空文庫
土間は真中に新しい黒い藁灰を入れて巨大な堅炭が三角の井桁に重なり合ったまま起っている。
— 夢野久作 『お茶の湯満腹談』 青空文庫
藁灰のフカフカした瀬戸物の火鉢に、炭をカンカン起して、ならんで当っていた。
— 徳田秋声 『新世帯』 青空文庫
火鉢には新しい藁灰などが入れられて、机の端には猪口や蓋物がおかれてあった。
— 徳田秋声 『黴』 青空文庫
――矢足の矢は八が真 大タブ樹 大垂松 松月庵跡――樹明兄も来庵、藁灰をこしらへて下さつた、胡瓜を持つてきて下さつた(この胡瓜は何ともいへないうまさだつた、私は単に胡瓜のうまさといふよりも、草の実のほんとうのうまさに触れたやうな気がした)。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
竈のところへ行ってみると焦げた木片や藁灰が白い骨と入混っていた。
— 原民喜 『死のなかの風景』 青空文庫
長火鉢から鐵瓶・茶碗の類は勿論、或る太夫の如きは火鉢に用ゐる藁灰まで袋に入れて旅に出たと云はれてゐる。
— 竹内勝太郎 『淡路人形座訪問』 青空文庫
作例 · 標準
昔の陶芸家は、釉薬の材料として藁灰を使っていた。
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畑に藁灰をまくことで、土壌の栄養を補給する。
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囲炉裏の灰は、やがて藁灰となって畑に還る。
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