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覧席

らんせき
名詞
1
標準
文例 · 用例
その庭を囲んで矩形に築地垣が廻らされているが、今は崩れてほんの土台の型だけ遺っているばかりなので観覧席より正面家屋の屋内の動静を見物するのに少しも差支えない。
岡本かの子 或る秋の紫式部 青空文庫
初枝「……次は、飛び入りマラソン競争であります、来賓の有志、青年学校、在郷軍人会、壮年団の有志の方は特にふるって御参加願います」放送の途中で、庄平が、のそっと入って来て、一般観覧席で、きょろ/\している。
織田作之助 四つの都 青空文庫
覧席、雨で動揺する。
織田作之助 四つの都 青空文庫
特別なめがねなどをかけない肉眼のままの観客に、広い観覧席のどこにいても同じように立体的に見えるような映画を映し出すということにはかなりな光学的な困難があるのである。
寺田寅彦 映画芸術 青空文庫
」 馬車が正面観覧席近くの特別区域に停まると同時に、出走表へ目をやると次の一覧が見えた。
SILVER BLAZE シルヴァブレイズ 青空文庫
あのとき、観覧席の一隅に、日本女子選手の娘達が、純白のスカアトに、紫紺のブレザァコオトを着て、日の丸をうち振り、声援していてくれた、と後でききました。
田中英光 オリンポスの果実 青空文庫
もう一人の人が自分を観覧席へ連れて行ってくれた。
夏目漱石 行人 青空文庫
その三沢は舞楽の始まるやっと五六分前にフロックコートでやって来て、入口の金屏風の所でしばらく観覧席を見渡しながら躊躇していたが、自分の顔を見つけるや否や、すぐ傍へ来て腰をかけた。
夏目漱石 行人 青空文庫