岡場所
おかばしょ
名詞
標準
red-light district
文例 · 用例
糸七は、一雑誌の編輯にゆかりがあって、その用で、本郷丸山町、その路次が、(あしき隣もよしや世の中)と昂然として女史が住んだ、あしき隣の岡場所で。
— 泉鏡花 『薄紅梅』 青空文庫
これは岡場所の沿革を考証したものである。
— 森鴎外 『細木香以』 青空文庫
はてね、あそこはこのごろできた白首女の岡場所だが、だんなのなじみがいるんですかい」「しようのねえやつだな。
— 朱彫りの花嫁 『右門捕物帖』 青空文庫
このごろできた岡場所と伝六がホシをさしたとおり、河岸っぷちに怪しげな家が七、八軒看板を並べて、新花屋というのはその三軒めでした。
— 朱彫りの花嫁 『右門捕物帖』 青空文庫
樓船篇舟所せくもやひつれ、一時に水面を覆ひかくして、恰も陸地に異ならず絃歌皷吹は耳やかましく、實に大江戸の盛事なり、俗に川開きといふ即是なり(名所圖繪) 柳橋藝妓は巽巳の羽織――富が岡八幡|門前仲町の藝妓――が止められてから柳橋へ移つたのだといふが、本所一つ目お旅の辨天にも岡場所の藝妓たちが居た。
— 長谷川時雨 『花火と大川端』 青空文庫
岡場所なんぞの寂れ方と来ちや、まるで嘘のやうでごぜえますぜ。
— 芥川龍之介 『鼠小僧次郎吉』 青空文庫
そして「そんな話より、岡場所のことでも、話そうでは無いか、何んなら、今夜一つ奢ろうかの」「結構、一つ、あやかりに――」「又もや、御意の変らぬ内、拙者一足先へ参っておるとしようか」 と、一人が片膝を立てた。
— 直木三十五 『三人の相馬大作』 青空文庫
といって真面目なあの兄貴、岡場所にひっかかる筈もない。
— 国枝史郎 『染吉の朱盆』 青空文庫
作例 · 標準
例句