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貰い水

もらいみず
名詞
1
標準
文例 · 用例
自家用ばかりでなく近隣の家から貰い水に来るので、一つの濾し甕では供給が間に合わぬ。
喜田貞吉 震災日誌 青空文庫
夏の盛りと冬季間には、毎年こうした状態になるのが常で、彼岸がやってきて水が出来るまで、他の、「本井戸」――地下水まで掘り下げた七十尺ほどもあるやつ――から貰い水をしなければならぬのであるが、その本井戸なるものは、約二町はど離れた小川芋銭先生の家にしか近みには無かったのである。
犬田卯 沼畔小話集 青空文庫
朝起きてみると一夜の間に朝顔の蔓が延びて釣瓶に巻きついておった、それを離させるのも可哀相だからそのままにしておいて自分の隣の家で貰い水をすると、こういううちに朝顔を愛憐する心持が強く読者の心に響きます。
高浜虚子 俳句とはどんなものか 青空文庫
知らない人の家へ貰い水に行くのを厭がったのはずっと前のことさ、旅を重ねてこの頃では、随分図々しくなった徳之助だよ。
長谷川伸 中山七里 二幕五場 青空文庫