藁打ち
わらうち
名詞
標準
文例 · 用例
「おい、お侍さんが、お茶を飲ましてくれと云うから、早う一ぱい汲んで来い」 丹治は老人の傍にある藁打ち台の石の上に腰をかけた。
— 田中貢太郎 『怪人の眼』 青空文庫
清二は戸口で藁打ちをしていた。
— 宮本百合子 『杏の若葉』 青空文庫
食事が済んでから与八は、また道場へ戻って、そこで再び藁打ちをはじめようとしました。
— めいろの巻 『大菩薩峠』 青空文庫
農家へ電燈が点いてその下で藁打ち草履こしらえをやって居ると云って田舎も中々贅沢になったと笑ったものだが、東京の市中に於ても電燈というものが早くから点けられてはいたけれども、最初のうちはそれは非常に料金が高く各家各室へつけるという訳には行かなかった。
— 第一冊 植民地の巻 『百姓弥之助の話』 青空文庫
この穂打ち藁打ちがいかに苦しい労働であったかは、庭の上を五六|遍棒で打ってみればすぐに想像がつく。
— 柳田国男 『木綿以前の事』 青空文庫