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物成り

ものなり
名詞
1
標準
文例 · 用例
此は、一人は田主――田の精霊――で、もう一人は、此精霊を降伏させ、田の物成りの保証をさせに来る、遠来神である。
折口信夫 田遊び祭りの概念 青空文庫
しかし結局、田の害物が除かれて、物成りのよくなる約束が、出来る事になるのである。
折口信夫 田遊び祭りの概念 青空文庫
林を開いて切替畑もつくったが、そこも物成りの早いところで、果実の種を捨てると、いきなり木になってしまうので、うっかり種も捨てられず、かえって迷惑した、などと語った。
久生十蘭 ボニン島物語 青空文庫
大永四年に家康の祖父岡崎次郎三郎清康が、忠行の父忠茂の謀を用ゐて、松平弾正左衛門信貞入道昌安の兵を破り、昌安の女婿となつて岡崎城に入つた時、忠茂は岡崎市の小物成を申し受け、さて毫釐も徴求せずにゐた。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
但物成渡方之儀、年々御家中並之通被成下候。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
慶長年代のころには定見取米を御物成といい、木租を御役榑という。
第二部下 夜明け前 青空文庫
そうかと思えば、島原の芝居は炎暑で不入り、元金七千円金が、昨日の上り高では千五百円の大損、それに引きかえて、同所の、火除け地へ、毎夜出る麦湯の店は百五十軒に過ぎ、氷水売は七十軒、その他の水菓子、甘酒、諸商人の出ること、晴夜には、半宵の物成高五百円位、きわめて景気よしともある。
長谷川時雨 朱絃舎浜子 青空文庫
人は自ら食物成分の不足を感ずる事あり。
春の巻 食道楽 青空文庫