幽深
ゆうしん
名詞
標準
文例 · 用例
幽深|見難し、甚大無量の、また、円満|無礙の、謂うところのおぎろなき物、この霊妙音は何から来る。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
幽邃と幽深と、北方の原生林の陰鬱な植物の威圧と無関心。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
紅味をもった幹と幹の間を通じて更に奥の幽深い木立がある。
— 島崎藤村 『桜の実の熟する時』 青空文庫
また、その奥の幽深な境には、一にして一ならず、二にして二ならずといふやうな、また、その反対に、一は一、二は二と言つたやうな、端睨すべからざるものがかくされてあるといふことがわかる。
— 田山録弥 『ある時に』 青空文庫
とても熊野川または北山川――ことに後者の一部を成してゐる瀞八丁のやうなあゝした幽深な感じはそこから受けることが出来ない。
— 田山録弥 『あちこちの渓谷』 青空文庫