小切れ
こぎれ
名詞
標準
small piece (e.g. of cloth)
文例 · 用例
更けゆくまゝに燈火のかげなどうら淋しく、寝られぬ夜なれば臥床に入らんも詮なしとて、小切れ入れたる畳紙とり出だし、何とはなしに針をも取られぬ。
— 樋口一葉 『あきあはせ』 青空文庫
そんならと云って、小切れで肘衝でも縫って上げたら、岡田さんにはおぼこ娘の恋のようで可笑しいと思われよう。
— 森鴎外 『雁』 青空文庫
番頭立会いでその風呂敷を解いてみると、中からは麻袋や小切れにつつんだ南京玉がたくさんあらわれた。
— 雪達磨 『半七捕物帳』 青空文庫
「こんな穢いところで……」と、お里は恥かしそうに言い訳をしながら、綴じくっていた小切れを片付けて薄い座蒲団を出した。
— 岡本綺堂 『両国の秋』 青空文庫
闇の中から、臍まで泥だらけにして鶴嘴を肩にした男が、ギロッと眼だけ光らして通ったかと思うと、炭車を押して腰に絣の小切れを巻いた裸の女が、魚のように身をくねらして、いきなり飛び出したりした。
— 大阪圭吉 『坑鬼』 青空文庫
もちろん、お客も町人|下賤の小切れ買いではない。
— 首つり五人男 『右門捕物帖』 青空文庫
衣裳の小切れも悪くなった。
— 岡本綺堂 『明治劇談 ランプの下にて』 青空文庫
藍万とか、玉つむぎとか、そんな昔|流行った着物の小切れの残りを見てもなつかしかった。
— 島崎藤村 『食堂』 青空文庫
作例 · 標準
裁縫箱の中に溜まった色とりどりの小切れを使って、パッチワークのクッションを作った。
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お菓子の箱の汚れを拭き取るために、使い古したタオルの小切れを用意した。
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呉服屋の店先で、着物の余り布である小切れが格安で売られていた。
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