白浪物
しらなみもの
名詞
標準
tale featuring robbers
文例 · 用例
白浪物の狂言で当てたものは、今度もなにか泥坊物を択んでくれと註文する。
— 岡本綺堂 『明治劇談 ランプの下にて』 青空文庫
第二に「白浪物」又は「政談物」とでも呼ぶべき「鼠小僧」とか、大岡越前守の関係物とか。
— 直木三十五 『大衆文芸作法』 青空文庫
珍々先生は生れ付きの旋毛曲り、親に見放され、学校は追出され、その後は白浪物の主人公のような心持になってとにかくに強いもの、えばるものが大嫌いであったから、自然と巧ずして若い時分から売春婦には惚れられがちであった。
— 永井荷風 『妾宅』 青空文庫
昔は水戸様から御扶持を頂いていた家柄だとかいう棟梁の忰に思込まれて、浮名を近所に唄われた風呂屋の女の何とやらいうのは、白浪物にでも出て来そうな旧時代の淫婦であった。
— 永井荷風 『伝通院』 青空文庫
自分は黙阿弥劇の毒婦と又|白浪物の舞台面から「悪」の芸術美を感受する場合、いつもボオドレエルの詩集 F'leurs du Mal を比較せねばならぬと思ふ。
— 永井荷風 『虫干』 青空文庫
ところで白浪物を多く創作口演したところから通称を泥棒伯円と唱はれた二世松林伯円も嘗て河内山の邸宅に居住してゐたので、その一代記の創作をおもひ付いたと云はれてゐる。
— 正岡容 『下谷練塀小路』 青空文庫
「野崎村」をもって代表せしめ得べき一列の心中物、「岡崎」をもって代表せしめ得べき一列の敵討ち物、その他武士階級に対する平民階級の反抗心を主題とする喧嘩物、風習の圧抑への反抗心を主題とする白浪物、――すべてそれらにおいて劇の葛藤を生み出す根拠は、常に社会の一時的なる風習である。
— 和辻哲郎 『日本精神史研究』 青空文庫
作例 · 標準
昔の講談には、多くの白浪物が存在した。
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彼は白浪物が好きで、よく図書館で借りて読んでいた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
この小説は、現代を舞台にした白浪物として人気を博している。
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ウィキペディア
白浪物 とは歌舞伎の演目のうち、盗賊を主人公とした一連の世話物の演目の通称。特に二代目河竹新七(黙阿弥)作の演目をさすことが多い。
出典: 白浪物 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0