蔑如
べつじょ
名詞
標準
文例 · 用例
婦人の権利を無視して其人を蔑如するも甚しと言う可し。
— 福沢諭吉 『女大学評論』 青空文庫
往古の事は姑く擱き、鎌倉以來、世に亂臣賊子と稱する者ありと雖ども、其亂賊は帝室に對するの亂賊に非ずして、北條足利の如き最も亂賊視せらるゝ者なりと雖ども、尚且大義名分をば蔑如するを得ず。
— 福沢諭吉 『帝室論』 青空文庫
また良俊といふ公卿の清衡をたよつて陸奧に下向したのは、これ五位以上の者猥りに京畿を離るべからずとの制禁を蔑如し、國家に背きて清衡に從つた者であるとて、其廉を以て相當の制裁を加へむとの僉議があつたことが、中右記天永二年正月廿一日の條に載つて居る。
— 原勝郎 『日本史上の奧州』 青空文庫
しかして年来朝威を忽諸し、旧主を蔑如す、大逆無道なり」といっており、『吾妻鏡』にも、頼朝勅許を得ずして泰衡を討伐する時の口実の一に、「泰衡は累代の御家人の遺跡を受け継げる者なり」とあるによれば、もとは源氏の家人の家柄であったものに相違ない。
— 喜田貞吉 『奥州における御館藤原氏』 青空文庫