思わず知らず
おもわずしらず
副詞
標準
without noticing
文例 · 用例
こういう家庭のありさまでしたから、近来私の一家族の中に、学校へ行くのに眼が覚めぬなどというもののあるのを聞くと、思わず知らず可笑しく思う位です。
— 幸田露伴 『少年時代』 青空文庫
そして運悪く、横町から出て来た若い女に思わず知らず振り向きました。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
一つには、一体に旅館の部屋というものは、旅情的な女恋しさの情をそそるように出来ているので、君勇にふられた不満を、君勇よりももっと新鮮な魅力のある弓子の体に求めようとして、思わず知らずわれを忘れて手を出そうとしたのかも知れない。
— 織田作之助 『それでも私は行く』 青空文庫
そうじゃないんですか」 信吉はお喋りではなかったが「権威」というものに挑戦する時は、思わず知らず調子づくのだった。
— 織田作之助 『夜の構図』 青空文庫
「思わず知らず長いキスを続けるなんてだらしがないぞ」 不自然な行為も唐突できらいだったが、同時に無意識の行為もかなわなかったのだ。
— 織田作之助 『夜の構図』 青空文庫
すると、涙がまだ、頬をつたわり落ちているというのに、思わず知らず、にっこりとほほえみました。
— ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 『旅の仲間』 青空文庫
そして、思わず知らず、こう言いました。
— ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 『旅の仲間』 青空文庫
女は其の調子に惹かれて、それではまずいので、とは云兼ぬるという自意識に強く圧されていたが、思わず知らず「ハ、ハイ」と答えると同時に、忍び音では有るが激しく泣出して終った。
— 幸田露伴 『雪たたき』 青空文庫
作例 · 標準
例句