身受
しんじゅ
名詞
標準
文例 · 用例
「よし」 と、小田はうなずくと、にやりと笑って、「――僕は鈴子を身受けして、君にあげよう。
— 織田作之助 『それでも私は行く』 青空文庫
姉さんを身受けしなくちゃならないでしょう」「何もかもご存知なのね」 と、言って、弓子は鶴雄の顔を見た。
— 織田作之助 『それでも私は行く』 青空文庫
」「もう身受けしちゃいました」「誰が……?
— 織田作之助 『それでも私は行く』 青空文庫
姉さんを身受けしたのは、あたしなんです」 笑いながら、しかし、弓子の声はふとうるんでいた。
— 織田作之助 『それでも私は行く』 青空文庫
僕は梶君に鈴子を身受けする約束をしたんだが……」 鶴雄と賭けをしたことを、小田は想い出した。
— 織田作之助 『それでも私は行く』 青空文庫
「僕、鈴子を身受けしてやれなくなったよ。
— 織田作之助 『それでも私は行く』 青空文庫
併し、若い者の情事には存外口喧しくなく、玄人女に迷って悩んでいる板場人が居れば、それほど惚れているのだったら身受けして世帯を持てと、金を出してやったこともあるという。
— 織田作之助 『世相』 青空文庫
それに違約の期限が過ぎているから、親元身受けだったら、落籍祝いなんかしなくたっていいのよ。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫