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黒印

こくいん
名詞
1
標準
文例 · 用例
屠手の頭はブリキの箱を持って来て、大きな丸い黒印をベタベタと牛の股に捺して歩いた。
島崎藤村 千曲川のスケッチ 青空文庫
この頃従来松山藩へ幕府から与えている領地家督相続の証として黒印ある書面(即ち将軍の御判物)悉皆を朝廷へ納付せよとの御沙汰があったので、それを入れたる長持を私がこの京都行のついでを以て保護して行けとの命を受けた。
内藤鳴雪 鳴雪自叙伝 青空文庫
一切経はというと、仏の教と語を翻訳した、経部、律部をおさめた「甘珠爾」正蔵千四十四巻、仏の教示を翻訳した論部をおさめた「丹珠爾」続蔵四千五十八巻がそれぞれ経題と奥書がつき、十巻ずつ勅訳の黒印を捺した青い布に包んで左右の棚にいっぱいになっている。
久生十蘭 新西遊記 青空文庫
何処の者かしらと思って、今、その男の脱いで行った合羽を見たら、裏に伝馬役所と黒印が捺してあるじゃないか。
吉川英治 魚紋 青空文庫
いまも、祐筆になにか書かせながら、じぶんは花判黒印をペタペタ捺している。
吉川英治 神州天馬侠 青空文庫
大きな黒印がすわっている。
吉川英治 神州天馬侠 青空文庫
「大儀だった」 左京之介はその場では読まないで、封皮の黒印だけを切り破り、証を与えてふたりへ返した。
鳴門の巻 鳴門秘帖 青空文庫
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黒印(こくいん)とは、黒の墨を用いて押印した印章のこと。

出典: 黒印 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0