織り糸
おりいと
名詞
標準
strand
文例 · 用例
二 女監の工役 朝も五時に起きて仕度をなし、女監取締りの監房を開きに来るごとに、他の者と共に静坐して礼義を施し、次いで井戸端に至りて順次顔を洗い、終りて役場にて食事をなし、それよりいよいよその日の役につきて、あるいは赤き着物を縫い、あるいは機を織り糸を紡ぐ。
— 福田英子 『妾の半生涯』 青空文庫
他方には泥で囲まれたような不吉な絵があるかと思えば、人々の顔にも情熱は擦り切れた織り糸と骨組みだけをかろうじてうかがえるに過ぎない。
— Le Pere Goriot 『ゴリオ爺さん』 青空文庫
人のうわさによれば右七百両、あまりよろしからざる金子とかにて、女衒のかたわら、おりおりいとけなき子ども等かどわかしそうろうてためあげたる不義の金子とか申す由にそうろう」「なにッ」 名人の眼がぴかりと光った。
— 死人ぶろ 『右門捕物帖』 青空文庫