凹所
おうしょ
名詞
標準
concavity
文例 · 用例
おそらくそこだけ湖底に凹所があって鳥の足には深すぎるので、それでそこだけが明いているのだろうと想像された。
— 寺田寅彦 『映画雑感(1)』 青空文庫
とても女子供にはむづかしい、中禅寺から行けば、男体山と湯岳との間の凹所を越して、七里も入つて行かなければならないのである。
— 田山録弥 『行つて見たいところ』 青空文庫
足の下は、直ちに上諏訪市街で、町外れから真碧な諏訪湖が、遠く上伊那境の連山まで拡がって、山襞の凹所から、天竜川の日に輝きつつ流出する遠方まで明瞭に見渡される。
— 島木赤彦 『女子霧ヶ峰登山記』 青空文庫
」「昔はこの凹所に水が溜っていて海だったのだが、永い年月の間に全然乾き切って終ったんだ。
— 江見水蔭 『月世界跋渉記』 青空文庫
その室は、中央の壁の凹所、仏壇の後ろに禅宗の開祖|菩提達磨の像か、または祖師|迦葉と阿難陀をしたがえた釈迦牟尼の像があるのを除いてはなんの飾りもない。
— 茶の本 『茶の本』 青空文庫
顔の造作は立体中の凹所凸起位いに思って描けばいいと思う。
— 小出楢重 『油絵新技法』 青空文庫
塔は八菱形の四方の凹所に仏像が篏入され、また凸出した側面毎に薄肉彫刻の仏像が仰がれる。
— 附 満蒙の歌 『満蒙遊記』 青空文庫
「私は人眼をしのんで、利根川の石垣のかげや、砂丘の凹所にこつそり隱れてゐた。
— 堀辰雄 『萩原朔太郎』 青空文庫
作例 · 標準
例句