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御有

ぎょゆう
名詞
1
標準
文例 · 用例
京都の風をなつかしみ、またかしこくも、御朝廷の尊い御方々に対し奉つては、ひたすら、嬰児の如くしんからお慕ひなさつて居られたらしく、お傍の人たちを実にしばしば京へのぼらせ、その人たちが帰つて来てからの土産話を待ちこがれていらつしやる御有様は、お傍の私たちまでひとしく待ち遠がつたほどでございました。
太宰治 右大臣実朝 青空文庫
左衛門尉義盛さまは老いの眼に涙を浮べておよろこびになつて居られましたが、私はそのとしの五月なかば、あのお天気のよい日に、のどかに御物語をなされてゐた御母子の美しく尊い御有様を忘れてはゐませんでしたので、子供心にもちよつとはらはら致しました。
太宰治 右大臣実朝 青空文庫
真に思ひ切つたる豪胆無比の御裁決、三浦さまほどの御大身も何もかも、いつさい、御眼中に無く、謂はば天理の指示のままに、さらりと御申渡しなさる御有様は、毎度の事とは申しながら、ただもう瞠若、感嘆のほかございませんでした。
太宰治 右大臣実朝 青空文庫
趙再思はただハイハイといっていると、季は重ねて、「唐家の定窯の方鼎は、君もかつて御覧になったことが御有りですか」といった。
幸田露伴 骨董 青空文庫
趙再思はたゞハイ/\と云つてゐると、季は重ねて、「唐家の定窯の方鼎は、君も曾て御覧になつたことが御有りですか」と云つた。
幸田露伴 骨董 青空文庫
所謂道家の那處にも、道教の御有難いところは無いのである。
幸田露伴 道教に就いて 青空文庫
「そりや代さんだつて、小供ぢやないから、一人前の考の御有な事は勿論ですわ。
夏目漱石 それから 青空文庫
可哀想に是でもまだ二十四ですぜと云つたら、それでも、あなた二十四で奥さんが御有りなさるのは当り前ぞなもしと冒頭を置いて、どこの誰さんは二十で御嫁を御貰ひたの、どこの何とかさんは二十二で子供を二人御持ちたのと、何でも例を半ダース許り挙げて反駁を試みたには恐れ入つた。
夏目金之助 坊っちやん 青空文庫