軍国調
ぐんこくちょう
名詞
標準
wartime atmosphere
文例 · 用例
何故なら従来の軍国調と絶対主義を捨てるように見せながら、あらゆる歴史上のテーマの扱い方の底にやはり過去の思想を保存しようとしているからである。
— 宮本百合子 『今日の日本の文化問題』 青空文庫
今日に於ては、人々は軍服をぬぎながら、そして、武器を放しながら、庶民的習性に帰るよりも、むしろ多くの軍人的習性をのこし、民主々義的な形態の上に軍国調や好戦癖を漂わしているのである。
— 坂口安吾 『戦争論』 青空文庫
歌はかならず戦争中のもので、一時、私の姉が夢中になって憶えたり歌ったりしていた軍国調のやつばかりだった。
— 山川方夫 『軍国歌謡集』 青空文庫
歌はやはり軍国調のものばかりで、女は、なにかかたくなに、それを自分に課してさえいるみたいだった。
— 山川方夫 『軍国歌謡集』 青空文庫
かりに百歩をゆずってそうした闘志をゆるすとしても、その闘志をどう使えば相手を打ち負かすことができるのか、相手はこちらが相手以上に軍国調にならないかぎり、絶対に負けたとは思わない人たちなのだ。
— 第五部 『次郎物語』 青空文庫
たとえばチャンコロといったような言葉をよく投げ合ったものだし、童歌の世界では、その頃までなお“日清談判破裂シテ……”などという今から思えば滑稽なほど粗朴な軍国調が歌われていた。
— ――四半自叙伝―― 『忘れ残りの記』 青空文庫
そのほかは当時の軍国調にも個々の悲喜にも判っきりした影響は殆ど何も感じていない。
— ――四半自叙伝―― 『忘れ残りの記』 青空文庫
作例 · 標準
ラジオから流れる行進曲が、町を不気味な軍国調に染め上げていた。
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新しく制定された祝典の演出は、どこか戦時中の軍国調を彷彿とさせた。
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言論統制が進むにつれ、新聞各紙の記事も軍国調へと一変してしまった。
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