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常夏

とこなつ
名詞頻度ランク #40133 · 青空 123
1
標準
everlasting summer
文例 · 用例
……私と忠蔵がお供でやしたが、若奥様がね、瑞巌寺の欄間に舞つてる、迦陵頻伽と云ふ声でや、 ――あの夏になると、此の辺に常夏が沢山咲きませうね―― へい、其の常夏を知らねえだ。
泉鏡太郎 続銀鼎 青空文庫
「へい、其が、へい、成程、其が、常夏で、へい。
泉鏡太郎 続銀鼎 青空文庫
空に一|輪、蕾を添へて、咲いたやうに、其の常夏の花を手にした、細りと白い手と、桜ぢらしの紫紺のコート。
泉鏡太郎 続銀鼎 青空文庫
蛙の声の小やむだ間を、何と、園は、はづみでころがり出した服紗の銀の鍋に、霊と知りつゝ、其の霊の常夏の花をうけようとした。
泉鏡太郎 続銀鼎 青空文庫
襟をあとへ、常夏を指で少し引いて、きやしやな撫肩をやゝ斜に成つたと思ふと、衣絵さんの顔は、睫を濃く、凝然と視ながら片手を頬に打招く。
泉鏡太郎 続銀鼎 青空文庫
また招くのを、ためらうと、薄雲のさすやうに、面に颯と気色ばんで、常夏をハツと銀の鍋に投げて寄越した。
泉鏡太郎 続銀鼎 青空文庫
衣絵さんに、其の称の似通ふそれより、尚ほ、なつかしく、涙ぐまるゝは、銀の鍋を見れば、いつも、常夏の影がさながら植ゑたやうに咲くのである。
泉鏡太郎 続銀鼎 青空文庫
すぐに、上框へすっと出て、柱がくれの半身で、爪尖がほんのりと、常夏淡く人を誘う。
泉鏡花 浮舟 青空文庫
作例 · 標準
常夏の島でのんびりとバカンスを過ごすのが、長年の夢だった。
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一年中色とりどりの花が咲き乱れるその地は、まさに常夏の楽園だ。
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冬の寒さが厳しい日本を離れ、常夏の気候を求めてハワイへ移住した。
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