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腐りかけた

くさりかけた
形容詞-語幹
1
標準
spoiled
文例 · 用例
きょうこの部屋で海賊の打ち合せをしようと思ってね」 私は馬場の興奮に釣られてうろうろしはじめ、蒲団を蹴って起きあがり、馬場とふたりで腐りかけた雨戸をがたぴしこじあけた。
太宰治 ダス・ゲマイネ 青空文庫
みな寝しずまったころ、三十歳くらいのヘロインは、ランタアンさげて腐りかけた廊下の板をぱたぱた歩きまわるのであるが、私は、いまに、また、どこか思わざる重い扉が、ばたあん、と一つ、とてつもない大きい音をたてて閉じるのではなかろうかと、ひやひやしながら、読んでいった。
太宰治 音に就いて 青空文庫
」 私も馬場の興奮に釣られてうろうろしはじめ、蒲團を蹴つて起きあがり、馬場とふたりで腐りかけた雨戸をがたぴしこじあけた。
太宰治 ダス・ゲマイネ 青空文庫
みな寝しづまつたころ、三十歳くらゐのヘロインは、ランタアンさげて腐りかけた廊下の板をぱたぱた歩きまはるのであるが、私は、いまに、また、どこか思はざる重い扉が、ばたあん、と一つ、とてつもない大きい音をたてて閉ぢるのではなからうかと、ひやひやしながら、読んでいつた。
太宰治 音について 青空文庫
腐りかけたいさり舟のかげでひとやすみ。
太宰治 陰火 青空文庫
腐りかけた漁船がひとつ、砂浜に投げ捨てられ、ひっくりかえって、まっくろい腹を見せてあるほかには、犬ころ一匹いなかった。
太宰治 狂言の神 青空文庫
王はまわりの土をよくかき除けてから腐りかけたその棺の蓋を取った。
田中貢太郎 蘇生 青空文庫
ええ加減、こったら腐りかけた臭いでもすべよ」 赤い臼のような頭をした漁夫が、一升|瓶そのままで、酒を端のかけた茶碗に注いで、鯣をムシャムシャやりながら飲んでいた。
小林多喜二 蟹工船 青空文庫