くの字
くのじ
名詞
標準
the hiragana character "ku"
文例 · 用例
戸袋のすぐ横に、便所の窓の磨硝子から朧な光のさすのに眼をうつすと、痩せたやもりが一疋、雨に迷う蚊を吸うとてか、窓の片側に黒いくの字を画いていた。
— 寺田寅彦 『やもり物語』 青空文庫
民子が体をくの字にかがめて、茄子をもぎつつあるその横顔を見て、今更のように民子の美しく可愛らしさに気がついた。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
くの字形に距離を置いてとんでくる。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
暫らくして、両脚を踏ンばって、剣を引きぬくと、それは、くの字形に曲っていた。
— 黒島伝治 『パルチザン・ウォルコフ』 青空文庫
) 深い鋼青から柔らかな桔梗、それからうるはしい天の瑠璃、それからけむりに目を瞑るとな、やはりはがねの空が眼の前一面にこめてその中にるりいろのくの字が沢山沢山光ってうごいてゐるよ。
— 宮沢賢治 『柳沢』 青空文庫
くの字が光ってうご……。
— 宮沢賢治 『柳沢』 青空文庫
そこで今度は飛行機翼の模型を作って風洞で風を送って試験してみたところがある風速以上になると、補助翼をぶらぶらにした機翼はひどい羽ばたき振動を起こして、そのために支柱がくの字形に曲げられることがわかった。
— 寺田寅彦 『災難雑考』 青空文庫
もちろん、その環のまんなかには、さっきの嘉十の栃の団子がひとかけ置いてあったのでしたが、鹿どものしきりに気にかけているのは決して団子ではなくて、そのとなりの草の上にくの字になって落ちている、嘉十の白い手拭らしいのでした。
— 宮沢賢治 『鹿踊りのはじまり』 青空文庫
作例 · 標準
道が急なくの字に曲がっている。
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彼の足は、転倒してくの字に折れ曲がってしまった。
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漢字の「九」は、ひらがなの「くの字」と形が似ている。
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標準
chevron-shaped
作例 · 標準
標識は、くの字の矢印で進行方向を示していた。
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彼の眉間には、心配そうなくの字のしわが刻まれている。
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その建物は、上空から見るとくの字型をしている。
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