打ち震う
うちふるう
動詞
標準
文例 · 用例
中尉の同僚友人愛人にして然り、いわんや日々中尉の安否を気遣われ、暮夜その消息に心痛められし御身が、令弟の訃音に接していかばかり悲嘆の涙に咽ばるるかは思うだに胸迫り、ペン持つ手の打ち震うを禁じ得ませんが、しかし夫人よ。
— 橘外男 『ウニデス潮流の彼方』 青空文庫
彼女はじっと空間を見つめて、無言のまま立ちつくしていたが、やがて、その打ち震う右手が人知れず、虫の這う様に、少しずつ、胸の方へ上って行った。
— 江戸川乱歩 『魔術師』 青空文庫
我々大人だって、いかに憧れの旅路に上るのであっても、いよいよ身うちの者や友だちと別れる時になれば、さすがに心が打ち震うのをおさえられないのである。
— ESSAIS DE MONTAIGNE 『モンテーニュ随想録』 青空文庫
彼は、泡をふき、うめき、かつ打ち震う。
— ESSAIS DE MONTAIGNE 『モンテーニュ随想録』 青空文庫
程なく千代は私の枕がみに來て、そしてぶる/″\と打慄ふ聲で、「兄さん、兄さん!
— 若山牧水 『姉妹』 青空文庫