御無音
ごぶいん
名詞
標準
文例 · 用例
」と私は、すかさず平素の御無音をついでに謝した。
— 太宰治 『惜別』 青空文庫
然者無申訳御無音|戦栗之至奉存候。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
然ニ先頃長崎より後藤参政と同船ニて上京仕候処、此頃英船御国ニ来るよしなれバ、又、由井参政と同船ニてスサキ港まで参り居候得とも、竊ニ事を論じ候得バ、今まで御無音申上候。
— 慶応三年八月八日 坂本権平あて 『手紙』 青空文庫
拝呈その後は御無音に打過ぎ申訳も無之候。
— 永井荷風 『雨瀟瀟』 青空文庫
それでただ一度伺っただけで、学校へ行くようになってからは御無音に過ぎました。
— 小金井喜美子 『鴎外の思い出』 青空文庫
其後御書面にも預候所、平臥中|故御無音申候。
— 小金井喜美子 『鴎外の思い出』 青空文庫
(十七日)拝啓昨今御病床六尺の記二、三寸に過ず頗る不穏に存候間御見舞申上候|達磨儀も盆頃より引籠り縄鉢巻にて筧の滝に荒行中|御無音致候。
— 高浜虚子 『子規居士と余』 青空文庫
当分赤ん坊をおぶっておれとの天意なるべしなどおもい、G発表(追放令)のせつは御無音に過ぎたれど、こんどはぜひ加※なかるべからずです。
— 尾崎士郎 『親馬鹿入堂記』 青空文庫