鑚
鑚
名詞
標準
文例 · 用例
此の醫學生が一朝にして同じ貨幣は同じ價値を有するものだといふことを悟り、發憤勉勵して、研鑚甚だ力めた末に試驗及第して開業するを得たものとすれば、それは自己によつて自己を新にしたので有る。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
この医学生がある朝に同じ貨幣は同じ価値しか持てないと悟り、発憤して勉強|研鑚に努めた結果、試験に合格して開業することが出来たとすれば、それは自分によって自分を新にしたのである。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
半ば臀部は溶けかかりながら、苦心|惨憺の末、ついに耳の中から金箍棒を取出して鋼鑚に変え、金竜の角の上に孔を穿ち、身を芥子粒に変じてその孔に潜み、金竜に角を引抜かせたのである。
— ―沙門悟浄の手記― 『悟浄歎異』 青空文庫
そこには南方に当って半天に鑚り立った高山があった。
— 田中貢太郎 『美女を盗む鬼神』 青空文庫
だから、さういふ境があるといふことは、予め承認して置いて、(それは想像で入つて行ける境ではない)先づ事実に立脚して、そして研鑚して見なければならないと言ふことを私は信ずる。
— 田山録弥 『小説新論』 青空文庫
我々がもしも映画の綜合するあらゆる部門にわたつて準専門家なみの研鑚を積まなければならぬとしたら、少なく見積つても修業期間に二百年位はかかるのである。
— 伊丹万作 『映画と音楽』 青空文庫
荷風君や私達は巖谷小波先生の宅で開かれる木曜會へ毎木曜日に出席して、各自に創作したものを朗讀して、お互に讀んで批評して研鑚し合つて居た。
— 生田葵山 『永井荷風といふ男』 青空文庫
由来南北支那に対して、講究研鑚(けんさん)するの士すくなからざるも、新疆について言及するの人ははなはだまれなるに似たり。
— 日野強 『新疆所感』 青空文庫