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池面

ちめん
名詞
1
標準
文例 · 用例
踊り屋台、手古舞、山車、花火、三島の花火は昔から伝統のあるものらしく、水花火というものもあって、それは大社の池の真中で仕掛花火を行い、その花火が池面に映り、花火がもくもく池の底から涌いて出るように見える趣向になって居るのだそうであります。
太宰治 老ハイデルベルヒ 青空文庫
盆踊りを見ての帰りに池面のやみをすかして見るとこの干潟の上に寂寞とうずくまっていることもあり、何かしら落ち着かぬように首を動かしていることもあった。
寺田寅彦 沓掛より 青空文庫
おりからお十三夜の豆名月は、秋空|碧々として澄み渡った中天にさえまさり、宵風そよぐみぎわのあたり月光しぶく弁天の森、池面に銀波金波きらめき散って、座頭の妻の泣く名月の夜は、今がちょうど人の出盛りでした。
明月一夜騒動 右門捕物帖 青空文庫
三 東叡山寛永寺の山裾に、周囲一|里の池を見ることは、開府以来江戸っ子がもつ誇りの一つであったが、わけても雁の訪れを待つまでの、蓮の花が池面に浮き出た初秋の風情は、江戸歌舞伎の荒事と共に、八百八|町の老若男女が、得意中の得意とするところであった。
邦枝完二 おせん 青空文庫