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ちく
名詞
1
標準
文例 · 用例
「家診察所」とある大字のわきに小さく「病入院の求めに応じ候」と書いてある。
伊藤左千夫 老獣医 青空文庫
そこが病診察所兼薬局らしい。
伊藤左千夫 老獣医 青空文庫
さらに入院家の病室でもあろう、犬の箱ねこの箱などが三つ四つ、すみにかさねあげてある。
伊藤左千夫 老獣医 青空文庫
糟谷が上京以来たえず同情を寄せて、ねんごろまじわってきた、当区の産家西田という人が、糟谷の現状を見るにしのびないで、ついに自分の手近に越さしたのであるが、糟谷が十年|住んでおった、新小川町のとにかく中流の住宅をいでて、家賃十円といういまの家へ移ってきたについては、一|場の悲劇があった結果である。
伊藤左千夫 老獣医 青空文庫
二 糟谷は明治十五年ごろから、足|掛け十二年のあいだ、下総種場の技師であった。
伊藤左千夫 老獣医 青空文庫
そのころ種場は農商務省の所管であった。
伊藤左千夫 老獣医 青空文庫
糟谷は種場におって、公務をとるよりは、村落へでて農民を相手に働くのが、いつも愉快に思われてきた。
伊藤左千夫 老獣医 青空文庫
糟谷はでるたびにいく先ざきで、村の青年らを集め、農耕改良はかならず産の発達にともなうべき理由などを説き、文明の農業は耕牧兼行でなければならぬということなどをしきりに説き聞かせ、養鶏をやれ、養豚をやれ、牛はかならず洋牛を飼えとすすめた。
伊藤左千夫 老獣医 青空文庫