階級社会
かいきゅうしゃかい
名詞
標準
class society
文例 · 用例
吾々は、ブルジョア的平和主義者や、日和見主義者に変ることなく、吾々が階級社会に住んでいること、階級闘争と支配階級の権力の打倒との外には、それからの如何なる遁れ路もないし、またあり得ないことを忘れてはならぬ。
— 黒島傳治 『入営する青年たちは何をなすべきか』 青空文庫
二、プロレタリアートと戦争 一 プロレタリアートは、社会主義の勝利による階級社会の廃棄がなければ、戦争は到底なくならないということを理解する。
— 黒島伝治 『反戦文学論』 青空文庫
(二) ソヴェト権力は、あらゆる階級社会の国家組織の中で一番国際的である。
— ――ソヴェト同盟の国家体制と日本の国家体制―― 『労働者農民の国家とブルジョア地主の国家』 青空文庫
われわれ個人の恋愛や結婚の幸福を、かくも不自由きわまるものとしている根本原因が、階級社会の諸関係である以上、真の新しい恋愛や結婚が内容・形態ともに、その諸関係のより合理的な組みかえのための闘争の過程において発展されつつあるのはむしろ当然ではなかろうか。
— 宮本百合子 『新しい一夫一婦』 青空文庫
そもそもの第一歩から小説を書くということは同志小林にあっては階級社会変革の翹望をひそめた仕事であった。
— ――誤れる評価との闘争を通じて―― 『同志小林の業績の評価に寄せて』 青空文庫
しばらく時が経って、私は自分の書いたものにふくまれていた誤謬――おのおのの作家が現実の問題として制約を受けているさまざまの意識的段階を無視して、定式化された規範で批判し、実際の結果としてはその作家が階級社会の中で負うている進歩的役割を抹殺するようなことになってしまった誤りをはっきり理解した。
— 宮本百合子 『近頃の感想』 青空文庫
それらの作家たちは、日本の今日の階級社会の生活が現実として彼らにも与えている苦悩、不安、社会的根源をついてそれを芸術化し、作家としての彼らの生活までを改革の方向に向わせるような実践的な努力はせず、不安の文学の手本をフランスに求めた。
— 宮本百合子 『一九三四年度におけるブルジョア文学の動向』 青空文庫
ところが、この資本主義の社会の社会悪と矛盾、苦悩惨酷があまりひどいから、わたしたちの心には社会的な自覚とともに、正義感や疑問が起って、次第に階級社会の過去の発展の歴史と未来の展望に対して無関心でいられなくなって来たのです。
— 宮本百合子 『新しい抵抗について』 青空文庫