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有機体

ゆうきたい
名詞
1
標準
organic body
文例 · 用例
しかし詩の思念といふものは、詩の言葉の包有してゐる連想や、イメーヂや、韻律やの中にふくまれ、化学的に分析できない有機体となつて生きてるのだから、原詩の文学的構成だけを訳したところで、詩の意味を伝へることは出来やしない。
萩原朔太郎 詩の翻訳について 青空文庫
要するに「いき」な味とは、味覚のほかに嗅覚や触覚も共に働いて有機体に強い刺戟を与えるもの、しかも、あっさりした淡白なものである。
九鬼周造 「いき」の構造 青空文庫
帝展も一つの有機体であって生きているものである以上は去年と同じであるはずはない。
寺田寅彦 帝展を見ざるの記 青空文庫
しかしこの有機体の細胞であり神経であるところの審査員や出品者が全部入り代らない限りは、変化とは云うものの、むしろ同じものの相の変化であって、よもや本質の変化ではあるまい。
寺田寅彦 帝展を見ざるの記 青空文庫
この両者は実は合して一つの有機体を構成しているのであって究極的には独立に切り離して考えることのできないものである。
寺田寅彦 日本人の自然観 青空文庫
これに限らず、人間と自然を引っくるめた有機体における自然と人間の交渉はやはり有機的であるから、たとえ科学的気象学的に同一と見られるものでも、それに随伴する他要素の複合いかんによって全く別種の意義をもつのは言うまでもないことである。
寺田寅彦 日本人の自然観 青空文庫
日本人の精神生活の諸現象の中で、何よりも明瞭に、日本の自然、日本人の自然観、あるいは日本の自然と人とを引きくるめた一つの全機的な有機体の諸現象を要約し、またそれを支配する諸方則を記録したと見られるものは日本の文学や諸芸術であろう。
寺田寅彦 日本人の自然観 青空文庫
この二つの短詩形の中に盛られたものは、多くの場合において、日本の自然と日本人との包含によって生じた全機的有機体日本が最も雄弁にそれ自身を物語る声のレコードとして見ることのできるものである。
寺田寅彦 日本人の自然観 青空文庫
作例 · 標準
生物は複雑な有機体であり、その機能はまだ完全に解明されていません。
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