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なびき
名詞
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標準
文例 · 用例
されば私の詩風には、近代印象派の詩に見る如き官能の耽溺的亂がない。
萩原朔太郎 青猫 青空文庫
この象徴派の運動は、一時|殆ど欧洲の全詩壇を風してしまった。
萩原朔太郎 詩の原理 青空文庫
僕がドストイェフスキイを讀んだ頃は、丁度「白樺」の一派が活躍して、人道主義が一世を風した時代であつた。
萩原朔太郎 初めてドストイェフスキイを讀んだ頃 青空文庫
座にあるものは思はず片唾を飮んで、平手打ちでも喰はされたやうに後ろにきたぢろいだ。
有島武郎 實驗室 青空文庫
冷たい軽い風のある日で、ワイシャツの袖口あたりに、ウブ毛の風にくのが感じられるやうなふうであつたことを記憶してゐる。
中原中也 亡弟 青空文庫
城の塀乾きたり風の吹く草|く丘を越え、野を渉り憩ひなき白き天使のみえ来ずやあはれわれ死なんと欲す、あはれわれ生きむと欲すあはれわれ、亡びたる過去のすべてに涙湧く。
中原中也 山羊の歌 青空文庫
むかし戦国時代、飛騨の国司、姉小路秀綱卿が、いくさに負けて、夫人や姫君と共に、落ちのびるところを、追手に殺されたという、執念の谷に、執念ぶかい焼岳の煙がき、灰が降りかかるのである。
小島烏水 谷より峰へ峰より谷へ 青空文庫
嘉門次はふと草原を切りけたような、路のあるのを見出して、太い短かい杖で、猪独活をあしらいながら、「熊が通った路だあ」と言った、草はよほどの重量を、載せたように、右に左に押し倒されて、その凹んだ痕が、峰の方へ、斜に切って、するすると登って行く。
小島烏水 谷より峰へ峰より谷へ 青空文庫