冥加
みょうが
名詞
標準
divine protection
文例 · 用例
お生命も冥加なくらい、馬でも牛でも吸い殺すのでございますもの。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
品物は侘しいが、なかなかのお手料理、餓えてはいるし、冥加至極なお給仕、盆を膝に構えてその上に肱をついて、頬を支えながら、嬉しそうに見ていたわ。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
妄念は起さずに早うここを退かっしゃい、助けられたが不思議なくらい、嬢様別してのお情じゃわ、生命冥加な、お若いの、きっと修行をさっしゃりませ。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
自分は天の冥加に叶って今かく貴い身にはなったが、氏も素性もないものである、草刈りが成上ったものであるから、古の鎌子の大臣の御名を縁にして藤原氏になりたいものだ。
— 幸田露伴 『魔法修行者』 青空文庫
まうしご冥加ご報謝と、 かどなみなみに立つとても、 非道の蜘蛛の網ざしき、 さはるまいぞや。
— 宮沢賢治 『洞熊学校を卒業した三人』 青空文庫
もうしご冥加ご報謝と、 かどなみなみに立つとても、 非道の蜘蛛の網ざしき、 さわるまいぞや。
— 宮沢賢治 『蜘蛛となめくじと狸』 青空文庫
爾時幼君おほせには、「汝が獻立せし料理なれば、嘸甘からむ、予も此處にて試むべし」とて御箸を取らせ給へば、恐る/\「御料理下さる段、冥加身に餘り候へども、此中にて給はる儀は、平に御免下されたし」と侘しげに申上ぐれば、幼君、「何も慰なり、辭退せず、其中にて相伴せよ」と斷つての仰。
— 泉鏡太郎 『十萬石』 青空文庫
……鶏の目を明けよ、と云うおおせ、しかも、師匠のお家から、職人|冥加に叶いました。
— ――(前題――楊弓) 『ピストルの使い方』 青空文庫
作例 · 標準
日頃の行いが良いと、神仏の冥加があると言われる。
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困った時に助けられたのは、きっと冥加によるものだろう。
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彼の事業の成功は、天からの冥加だと信じられている。
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標準
blessed
作例 · 標準
これほどの幸福は、冥加至極としか言いようがない。
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無事に旅行を終えられたのは、家族の冥加のおかげだ。
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今日の恵まれた環境に、冥加を感じずにはいられない。
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標準
monetary offering (to a temple or shrine)
作例 · 標準
寺院に冥加を納め、家族の健康を祈願した。
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彼は毎月、神社へ冥加を欠かさない信心深い人だ。
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村人たちは、豊作を願って冥加を奉納した。
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標準
form of Edo-period business tax
作例 · 標準
江戸時代には、商業活動に対して冥加という税が課せられた。
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冥加は、幕府の財政を支える重要な収入源だった。
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商人は、事業の規模に応じて冥加を支払っていた。
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ウィキペディア
冥加(みょうが)とは、江戸時代に山野河海などを利用したり、営業などの免許の代償として幕府や藩に対して支払ったりした租税の一種。金銭で支払われることが多かったために、冥加金(みょうがきん)・冥加永(みょうがえい、「永」=永楽通宝)とも呼ばれている。
出典: 冥加 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0