宵月
よいづき
名詞
標準
evening moon
文例 · 用例
「帰途のほどは宵月じゃ、ちらりとしたらお姿を見はずすまいぞや。
— 泉鏡花 『悪獣篇』 青空文庫
宵月の頃だったのに、曇ってたので、星も見えないで、陰々として一面にものの色が灰のようにうるんでいた、蛙がしきりになく。
— 泉鏡花 『化鳥』 青空文庫
」力に任して突飛ばせば、婆々へたばる、三吉|遁る、出合頭に一人の美人、(木賃宿のあの人の)宵月の影|鮮麗なり。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
・うらは山で墓が見えるかな/\・かな/\ゆふ飯がおそい山の宿・よい宿でどちらも山でまへは酒屋で・宵月がみんなの顔にはだかばかりで行程二里、所得は銭六十二銭、米一升九合。
— 大田から下関 『行乞記』 青空文庫
……折から宵月の頃であった。
— 泉鏡花 『二、三羽――十二、三羽』 青空文庫
三月の中の七日、珍しく朝凪ぎして、そのまま穏かに一日暮れて……空はどんよりと曇ったが、底に雨気を持ったのさえ、頃日の埃には、もの和かに視められる……じとじととした雲一面、星はなけれど宵月の、朧々の大路小路。
— 泉鏡花 『菎蒻本』 青空文庫
緑いよ/\濃かにして、夏木立深き處、山幽に里靜に、然も今を盛の女、白百合の花、其の膚の蜜を洗へば、清水に髮の丈長く、眞珠の流雫して、小鮎の簪、宵月の影を走る。
— 泉鏡花 『月令十二態』 青空文庫
宵月の頃だつたのに曇てたので、星も見えないで、陰々として一面にものゝ色が灰のやうにうるんであつた、蛙がしきりになく。
— 泉鏡花 『化鳥』 青空文庫
作例 · 標準
東の空に細い宵月が浮かんでいた。
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散歩の途中、ビルの間に美しい宵月を見つけた。
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宵月の光が、街の灯りと混じり合って幻想的な景色だった。
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