輪中
わじゅう
名詞
標準
community surrounded by flood-control embankments
文例 · 用例
世尊諸|比丘に向いその因縁を説きたまわく、昔|迦葉仏入滅せるを諸人火葬し、舎利を収め塔を立てた時、居士女極めて渇仰して明鏡を塔の相輪中に繋ぎ、願わくはこの功徳もて後身世々わがある所の室処光明照耀日光のごとく、身に随れて出ん事をと念じた。
— 田原藤太竜宮入りの話 『十二支考』 青空文庫
私は、いつも高輪御所の前通りから、近道の空地を選んで泉岳寺の裏山へ抜けた、そして高輪中学の前を泉岳寺の横手から、恰度、内蔵之介の銅像の背後を通つて、山門から外へ抜けるのであつたが、しよつちゆうゆききしてゐる近隣の居住者であるとも気づかず、そこの土産物を商ふ店からは、通る度に声をかけられるのだ。
— 牧野信一 『泉岳寺附近』 青空文庫
門人達は、低く、経文を誦して、師の呪法を援け、玄白斎は、右手に、杓を、左手に、金剛|杵を執って、瞑目しつつ、無我無心――自ら、日輪中に、結跏趺坐して、円光を放ち、十方の諸仏、悉く白色となって、身中に入る、という境地で入りかけた。
— 直木三十五 『南国太平記』 青空文庫
二升入りの角樽を投げだすように坊主畳の上へおくと、首すじの汗をぬぐいながら、「あなたのいどころを捜すので、お曲輪中の大部屋をきいてまわりましたよ。
— 紙凧 『顎十郎捕物帳』 青空文庫
君は高輪中学に居たのか?
— 死線を越えて 『死線を越えて』 青空文庫
――それから変な野郎が喧嘩を吹っかけたのは東禅寺前」「高輪中町で、――あの辺には洒落た掛け茶屋がある」「そこで長いあいだ揉み合ったのか」「なアに、ほんの煙草一服の間でさ。
— 駕籠の行方 『銭形平次捕物控』 青空文庫
崖の下から、蚯蚓が這い出してさえ、高輪中に響くほどの騒ぎをおっ始める人ですから」「外に、主人を怨んでいる者はないのか」「そりゃ人間ですもの、どこで怨みを買うか、わかりゃしません。
— お六の役目 『銭形平次捕物控』 青空文庫
本邦石器時代遺跡より出づる石輪中にも或は同種のもの有らんか繩、籠席の存在は土器の押紋及び形状裝飾等に由つて充分に證明するを得べし。
— 坪井正五郎 『コロボックル風俗考』 青空文庫
作例 · 標準
木曽三川流域には、かつて多くの輪中が築かれ、水害から人々を守っていた。
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輪中の中では、独自の文化や生活様式が育まれてきた。
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この地域は、周囲を堤防で囲まれた輪中集落の景観が残っている。
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ウィキペディア
輪中(わじゅう)とは、一般的には堤防で囲まれた構造、あるいはその集落を意味する。濃尾平野の木曽三川(木曽川・長良川・揖斐川)とその支流域にあたる岐阜県・三重県・愛知県の県境付近に発展しており、曲輪または郭(くるわ)・輪の内(わのうち)など輪中を意味する用語は多数存在する。
出典: 輪中 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0