文学書
ぶんがくしょ
名詞
標準
book
文例 · 用例
今仮りに某が、興味を以て是々の文学書を読んだり、是々の作品を物したりして暮してゐるとして、其処へもつてきて「陽気な文学を」、なんて声がして来たらどんなものだらう。
— 中原中也 『文学に関係のない文学者』 青空文庫
そうして、その後三十余年の間に時おり手に触れた文学書の、数だけはあるいは相当にあるかもしれないが、自分の頭に深い強い印象を焼き付けたものと言ってはきわめて少数であるように思われる。
— 寺田寅彦 『科学と文学』 青空文庫
文学書では、どちらかと言えば近代の人気作家のものが多くてそれらが最も目につきやすい所に並んでいる。
— 寺田寅彦 『丸善と三越』 青空文庫
笠井さんは、これは奇妙なことであるが、文士のくせに、めったに文学書を読まない。
— 太宰治 『八十八夜』 青空文庫
――絵葉書とか額椽とか文学書とかいうものは、陳列の巧拙によって売れたり売れなかったりする場合が多い。
— 種田山頭火 『白い路』 青空文庫
彼はもとからの八百屋ではないらしく、土地の中学を出てから、東京で苦学し、病気になって故郷へ帰り、母と二人の小体な暮しであったが、帳場の後ろの本箱に、文学書類をどっさり持っていた。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
私はほんとうは、文学書生なんですからね。
— 太宰治 『彼は昔の彼ならず』 青空文庫
私はそれこそ一村童に過ぎなかったのだけれども、兄たちの文学書はこっそり全部読破していたし、また兄たちの議論を聞いて、それはちがう、など口に出しては言わなかったが腹の中でひそかに思っていた事もあった。
— 太宰治 『『井伏鱒二選集』後記』 青空文庫
作例 · 標準
祖父の遺品を整理していたら、大正時代に発行された貴重な文学書の初版本がたくさん出てきた。
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最近はビジネス書ばかり読んでいるので、たまには分厚い文学書でも腰を据えて読んでみたい。
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書店の一角にある文学書のコーナーは、いつも静かで落ち着いた空気が流れている気がする。
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