何年ぶりか
なんねんぶりか
表現
標準
for the first time in years
文例 · 用例
何年ぶりかで久し振りに割引電車の赤い切符を手にした時に、それが自分の健康の回復を意味するシンボルのような気がした。
— 寺田寅彦 『雑記(1)』 青空文庫
」「うぐい亭の庭も一所に、川も、山も、何年ぶりか、久しぶりで見る気がして、湯ざめで冷くなるまで、覗いたり、見廻したり、可哀想じゃありませんか。
— 泉鏡花 『古狢』 青空文庫
二十何年ぶりかで鹽原へ來て、前の鹽原より今の鹽原が便利で、そして平安であるのみならず、到るところ清潔になつて、しかも幸に俗趣味にも墮せぬ公園的の美に仙郷的の幽を兼ねた土地と發達したのを見て、愉悦の情に堪へぬ氣がした。
— 幸田露伴 『華嚴瀧』 青空文庫
内地にいて、久しく此の鳥を見なかった彼には、全く何年ぶりかであった。
— 中島敦 『プウルの傍で』 青空文庫
かくして私は、十何年ぶりかで逢った我が友、趙大煥を、――趙大煥としての一言をも交さないで、再び、大東京の人混みの中に見失って了ったのだ。
— 中島敦 『虎狩』 青空文庫
「ええ、この位にしておきましょう、何年ぶりかで不思議にこうやって折角真面目になったものを、また酔っちゃあ詰りません、ねえ先生、どうぞ可愛がって下さいまし、私はくらい酔ってそれなりけりでも構いませんが、お夏さんはほんとうに誰も便にするものがないんですから、後生でございます。
— 泉鏡花 『三枚続』 青空文庫
……馳走酒のひどいのをしたたか飲まされ、こいつは活がいいと強いられた、黄肌鮪の刺身にやられたと見えて、家へ帰ってから煩った、思い懸けず……それがまた十何年ぶりかで、ふと出会った旧い知己で、つい近所だから、と裏長屋へ連込まれた……間淵がそれだ。
— 泉鏡花 『雪柳』 青空文庫
―― 昨夜は別れてから十何年ぶりかだし、それだし、昨夜くらい、善知識とも、名僧とも、ありがたいお説教、神仏のおつげと言っては勿体ないかも知れません。
— 泉鏡花 『卵塔場の天女』 青空文庫
作例 · 標準
故郷の駅に降り立つと、何年ぶりかの懐かしい香りが鼻をくすぐった。
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同窓会で、何年ぶりかに再会した友人の顔が思い出せない。
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忙しさにかまけて、何年ぶりかで映画館に足を運んだ。
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