幼馴染み
おさななじみ
名詞
標準
文例 · 用例
俺の幼馴染みに、楓という美女がおったが、同じ楓でもピンから数えて、キリまであろうよ」 そう断ったが、三好は言いだしたらあとへ引かぬ男で、しまいには、「出てくれねば、今日限り口をきかぬ!
— 織田作之助 『猿飛佐助』 青空文庫
その客というのは東京のあるレコード会社の重役でしたが、文子はその客が好かぬらしく、だからたまたま幼馴染みの私がその宿屋の客引をしていたのを幸い、土産物を買いに出るといっては、私を道案内にしました。
— 織田作之助 『アド・バルーン』 青空文庫
」 幼馴染み、はなしは尽きない。
— 林不忘 『寛永相合傘』 青空文庫
そうしてお前は十歳か十一……ああ、あの頃は罪がなかった」「幼馴染みのその俺には優しい言葉の一つもかけず、敵方の身内の若い男と恋語りするとは何事じゃい!
— 国枝史郎 『蔦葛木曽棧』 青空文庫
ちょうどあの、それ一葉女史の書いた『十三夜』という小説の中に、お関という女が録之助という車夫になっている、幼馴染みの煙草屋の息子と出会すところがあるでしょう、ちょっとあれみたようなものです。
— 近松秋江 『雪の日』 青空文庫
」と、お辰は謹ましやかに云つたゞけで、幼馴染みのおよねに對しても、最早打ち解けた無駄口は利けなかつた。
— 正宗白鳥 『玉の輿』 青空文庫
幼馴染みの若者で、演劇に造詣が深く、金儲け方法を知っており、芝居への投資が好きであった。
— THE ROMANCE OF THE SECRET SERVICE FUND 『諜報部秘話』 青空文庫
己と合棒の万太と云う、幼馴染の掏摸の夥間が、ちゃんと材料を上げていら。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫