触込
ふれこみ
名詞
標準
文例 · 用例
鳴かずんば鳴かして見しょう、日中に時鳥を聞くんだ、という触込みで、天王寺へ練込みましたさ、貴方。
— 泉鏡花 『南地心中』 青空文庫
いやに気位を高くして、家が広いから、それにどうせ遊んでいる身体、若いものを世話してやるだけのこと、もっとも性の知れぬお方は御免|被るとの触込み。
— 国木田独歩 『酒中日記』 青空文庫
いやに気位を高くして、家が広いから、それにどうせ遊んでいる身体、若いものを世話してやるだけのこと、もっとも性の知れぬお方は御免被るとの触込み。
— 国木田独歩 『酒中日記』 青空文庫
」と慌しく触込んだり。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
会社員だという触込みであったが、覩ると聴くとは大違いで、一緒に世帯を持って見ると、いろいろの襤褸が見えて来た。
— 徳田秋声 『新世帯』 青空文庫
しかし末造は飽くまで立派な実業家だと云う触込を実にしなくてはならぬと思っているので、先方へはおお様な処が見せたさに、とうとう二人の支度を引き受けた。
— 森鴎外 『雁』 青空文庫
門番にはチチコフがいつ、どんな触込みでやって来ても決して通してはならないという厳命が下された。
— または チチコフの遍歴 第一部 第二分冊 『死せる魂』 青空文庫
八王子の方の豪家という触込で、取巻が多勢|随いて、兄さんの事業を見に来た男がある。
— 島崎藤村 『家(上巻)』 青空文庫