技術家
ぎじゅつか
名詞
標準
文例 · 用例
つまり我が国では、技術家も猶多分に政治家である場合に助かる。
— 中原中也 『我邦感傷主義寸感』 青空文庫
父が謹直な技術家で、而も着實周到な處世家であるのと大體幸運に惠まれた家であるために、過去の家庭生活は極めて平穩無事で、多くの作家達が持つやうな世間的、人間的辛酸は殆ど知らなかつた。
— 南部修太郎 『自分のこと』 青空文庫
試験所前の曲ものや折箱を拵える手工業を稼業とする家の離れの小|座敷を借りて寝起きをして、昼は試験所に通い、夕飯後は市中へ行って、ビールを飲んだり、映画を見たりする単純な技術家気質の学生生活が始まった。
— 岡本かの子 『金魚撩乱』 青空文庫
淡水魚の、養殖とか漁獲とか製品保存とかいう、専門中でも狭い専門に係る研究なので、来ている研究生たちは、大概就職の極っている水産物関係の官衙や会社やまたは協会とかの委託生で、いわば人生も生活も技術家としてコースが定められた人たちなので、朴々としていずれも胆汁質の青年に見えた。
— 岡本かの子 『金魚撩乱』 青空文庫
夫がそれ/″\技術家であって、商人とはうまが合わぬのだ。
— 織田作之助 『俗臭』 青空文庫
僕等は技術家なんだから。
— 島木健作 『續生活の探求』 青空文庫
彼等は飽迄もただの技術家として止まればそれでいいんです。
— 島木健作 『續生活の探求』 青空文庫
僕は最初から醫者、技術家といふものの限界を感じてるんだ。
— 島木健作 『續生活の探求』 青空文庫