白出し
しろだし
名詞
標準
文例 · 用例
一人で鴨なべ、鯛さしみ、白出し、鴨ロースに幕の内と、たんのうする程食った。
— 昭和十一年 『古川ロッパ昭和日記』 青空文庫
いつの間にか四辺は真白だし、まるで野原。
— 泉鏡花 『註文帳』 青空文庫
四方の壁も天井もまつ白だし、すりガラスの回転式の小窓の隙間から見える外界も、何か脅威を含んでゐる。
— 原民喜 『飢ゑ』 青空文庫
しかし、吉川が一人就職すれば、どこかで一人失業する人のいるのは明白だし、その人は男であるにしろ女にしろ吉川よりもっと切実な生きるてだてとして職業がいる人かもしれない。
— 宮本百合子 『二つの庭』 青空文庫
お黒さんとお猫さんは大よろこびで、おいしいおごちさうをいたゞかうとしましたが、何分、おめでたい日なので、電燈は三百|燭の明るいのをつけてありましたし、テーブル掛は真白だしするものですから、二匹の手の汚く見えるといつたら※ 二匹は他のお客様が横をむいてゐるうちにそつとおごちさうを頂きました。
— 村山籌子 『お猫さん』 青空文庫
」「あの病人は呉服屋なんかじゃないよ、立派な物貰いさ、顔は申分なく陽に焦けて居る癖に、歯は真っ白だし、手の甲と同じように手の平まで陽に焦けて居る。
— 群盗 『銭形平次捕物控』 青空文庫
顏は申し分なく陽に焦けてゐる癖に、齒は眞つ白だし、手の甲と同じやうに手の平まで陽に焦けてゐる。
— 群盗 『錢形平次捕物控』 青空文庫
言うまでも無く現状は明白だし、絶望的だ。
— The Nether Millstone 『煉獄』 青空文庫