富嶽三十六景
ふがくさんじゅうろっけい
名詞
標準
Thirty-six Views of Mount Fuji (woodblock prints by Katsushika Hokusai)
文例 · 用例
背景は私の好みで、北斎の浮世絵、富嶽三十六景中の傑作「電光の富士」を用いた。
— ――田山花袋氏―― 『紀行文家の群れ』 青空文庫
そのころは既に広重の出世作、『東海道五十三次』(保永堂板)は完成され、葛飾北斎の『富嶽三十六景』が、絵草紙屋の店頭に人目を驚かしていたのであるが、その地図にある定火消屋敷で、広重が生れ、西の丸のお膝下で、名城と名山の感化を受けていたのだと思うと、晩年に富士三十六景の集作があったのも、偶然でない。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
殊に北斎の『富嶽百景』三巻、『富嶽三十六景』四十六枚が、いかに江戸と、その市民の生活と、富士山とを結びつけているか、いかに世界的版画の名作として、日本をフジヤマの国として、高名ならしめたかは今更説くまでもなかろう。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
さながら葛飾北斎の富嶽三十六景中の題目であって、小泉八雲に驚異の目を見張らせた光景である。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
その一枚摺|錦絵は富嶽三十六景、諸国滝巡り、諸国名橋奇覧、琉球八景等にして絵本には『江都勝景一覧』(寛政十一年板)『東都遊』(享和二年板)『山復山』(文化元年板)『隅田川両岸一覧』(文化三年板)等あり。
— 永井荷風 『江戸芸術論』 青空文庫
北斎の名所絵本はいづれも狂歌の賛をなしたるものにして後年の傑作たる富嶽三十六景及び諸国滝巡り等に比すればいまだ全く独特の技倆を発揮したるものとはいひがたし。
— 永井荷風 『江戸芸術論』 青空文庫
富嶽三十六景と諸国滝巡りとはその設色の布局と相俟つて北斎をして不朽ならしむる傑作品なれども、その船舶その人物樹木家屋|瓦等に何となく支那らしき趣を覚えしむ。
— 永井荷風 『江戸芸術論』 青空文庫
即ち北斎が富嶽三十六景においてなせしが如く北寿もまた全画面の彩色中その根調となるべき一色を選びて常にこれによつて諧音的の効果を奏せんとする苦心を示したり。
— 永井荷風 『江戸芸術論』 青空文庫
作例 · 標準
先日、美術館で葛飾北斎の「富嶽三十六景」の特別展を観に行った。
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「神奈川沖浪裏」は、富嶽三十六景の中でも特に世界的に有名な浮世絵だ。
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富嶽三十六景に描かれた富士山の様々な表情は、当時の人々の暮らしを垣間見せてくれるようだ。
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