卯月
うづき異読 うつき・うずき
名詞
標準
fourth month of the lunar calendar
文例 · 用例
(F・O)T 慶長十七年卯月十三日 豊前小倉の海上の 離れ島に(O・L)T 父の敵佐々木巌流と 彼を護る剣士三十余名と 決戦すS=海上 数艘の小舟に分乗した、佐々木巌流の一隊。
— 山中貞雄 『武蔵旅日記』 青空文庫
たとえば「鉄砲の遠音に曇る卯月かな」というのがある。
— 寺田寅彦 『映画時代』 青空文庫
有名な「古池やかわず飛び込む水の音」はもちろんであるが「灰汁桶のしずくやみけりきりぎりす」「芭蕉野分して盥に雨を聞く夜かな」「鉄砲の遠音に曇る卯月かな」等枚挙すれば限りはない。
— 寺田寅彦 『映画芸術』 青空文庫
今年より卯月八日は吉日よ 尾長蛆虫成敗ぞする「ここに倒にはってあるのは、これは誰方がお書きなすった、」「……南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏……」「ああ、佳いおてだ。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
丁ど十年目に、一昨年の卯月の末にはじめて咲いた。
— 泉鏡花 『二、三羽――十二、三羽』 青空文庫
※の外は物古りし街、風湿める香のぬくみに、寺寺の梵音うるむ夕間暮、卯月つごもり、行人の古めく傘に、薄灯照り、大路赤らみ、柑子だつ雲の濡いろ、そのひまに星や瞬く。
— 北原白秋 『第二邪宗門』 青空文庫
花ちる日日も卯月、ひとりし行かば――水沼べの緑のしとね、身はゆるに寝なまし。
— 北原白秋 『第二邪宗門』 青空文庫
時鳥の鳴く卯月が来て、衣更えの肌は軽くなったが、お菊の心は少しも軽くならなかった。
— 岡本綺堂 『番町皿屋敷』 青空文庫
作例 · 標準
例句