積弊
せきへい
名詞
標準
deep-rooted evil
文例 · 用例
此に至つて釈氏をして惑哉肉眼吾今観之、従頭至足無一好也と罵り、又た、其内甚臭穢、外為厳飾容、加又含毒蟄劇如蛇与竜と叫び、更に又た、婦人非常友、如燈焔不停、彼則是常怨猶如画石文云々等の語を発せしめ、東洋の厭世教をして長く女性を冷遇するの積弊を起さしめたり。
— 北村透谷 『厭世詩家と女性』 青空文庫
凡ての批評眼を抉り去りて後に聖経を解かむとするは、むかし羅馬教の積弊たりしものを受けて今日の浅薄なる聖経の読者が為すところなり、心を以て基礎とし、心を以て明鏡とし、心を以て判断者となし、以て聖経に教ゆるところを行はんとするは、最近の思想を奉じ自由の意志に従ひて信仰を形くるものなりけり。
— 北村透谷 『各人心宮内の秘宮』 青空文庫
鴎外が博物館総長の椅子に坐るや、世間には新館長が積弊を打破して大改革をするという風説があった。
— 内田魯庵 『鴎外博士の追憶』 青空文庫
速に固陋積弊の大害を攘除し、天地無窮の大意に基き、偏見を看破し、宇宙第一の国とならむことを欲せずんばあるべからず。
— 森鴎外 『津下四郎左衛門』 青空文庫
所が歴代の誤つた打算主義・妥協主義の積弊が、代一代と支那人の氣骨を銷磨させ、遂に今日の如き怯懦至極な支那人を作り上げたものと想ふ。
— 桑原隲蔵 『支那人の文弱と保守』 青空文庫
が、最早今日となつては、演劇も映画も、過去の積弊と信用の失墜によつて、それが民間の事業家乃至篤志家の手による限り、本質的な改革を企て得る希望はないと云つていゝ。
— 岸田國士 『官立演劇映画学校の提唱』 青空文庫
故に彼は短刀単入、その積弊の中心に向って打撃を加えたり。
— 徳富蘇峰 『吉田松陰』 青空文庫
もし忠邦をして答えしめば、将にいうべし、「内外の積弊|駸々乎として禦ぐべからず、一日の猶予は則ち一日の大患なりと知らずや」と。
— 徳富蘇峰 『吉田松陰』 青空文庫
作例 · 標準
長年の不透明な人事制度という積弊を一掃するために、新社長は大胆な改革案を提示した。
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「現場の積弊が、今回の事故を招いた根本的な原因であると言わざるを得ない」と調査委員会が指摘した。
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官僚組織に深く根付いた積弊を取り除くには、相当な時間と強いリーダーシップが必要だ。
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