大病人
だいびょうにん
名詞
標準
patient in a serious condition
文例 · 用例
と寝床の中で思っていると、しばらくして変な声がしたので、あっと思ったまま、ひかれるように大病人が起きて出た。
— 梶井基次郎 『城のある町にて』 青空文庫
実に、べらぼうにお金のかかる大病人である。
— 太宰治 『父』 青空文庫
一族から、このような大病人がひとり出たばかりに、私の身内の者たちは、皆|痩せて、一様に少しずつ寿命をちぢめたようだ。
— 太宰治 『父』 青空文庫
何だつて、又……大病人を釣臺でかゝへて居て、往來、喧嘩も出來ない義理ですから、睨着けて其のまんま歩行いたさうです。
— 泉鏡太郎 『淺茅生』 青空文庫
育児院は、ナニ、養生をしてるので、私等は九死一生、餓死、凍死をしようとする大病人、ちょいとそれ繰廻を附けて下すっても可かろうと思いましてね。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
それが性の悪い女に欺されて、大病人の母親を見すてたので、義理も恩もしらぬ近所隣りの乞食めらが、あとの世話を面倒がって、何とかかとかケチをつけて、無理往生に首を縊らせたのじゃないかと思うがナ……ドウジャエ……」 皆一時にシンとなった。
— 夢野久作 『いなか、の、じけん』 青空文庫
弟を愛して、――それが出来得る事でも出来ない事でも、その身代りに死ぬと云って覚悟をしている大病人。
— 泉鏡花 『吉原新話』 青空文庫
大病人に死なれちゃタマラン。
— 夢野久作 『近世快人伝』 青空文庫
作例 · 標準
彼の妻は、長らく大病人として自宅療養している。
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医者は、彼女を大病人として特別に気を遣っていた。
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あんなに元気だった彼が、今では大病人になってしまった。
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