魔手
ましゅ
名詞
標準
evil influence
文例 · 用例
しかし、広東に起りたる支那の民族革命、共産主義者の潜航運動は、今や完全に中部支那を浸潤し、北部及び満洲にも、その魔手をのばさんとする状態にある。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
――したたかに中洲へ魔手が伸びているのに。
— 泉鏡花 『薄紅梅』 青空文庫
ずり落ちそうになる眠気と、倭文子の上に京子がどんな魔手を弄しているだろうとの不安とが、かわりばんこに、彼を襲って来た。
— 菊池寛 『第二の接吻』 青空文庫
……それから一週年目の同月同日に当る昨日という日に、正木博士を自殺の決心にまで追い詰めた運命の魔手の秘密……。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
魔手「奥さん、これですっかり手続はすみました」 浅田は落着き払って云った。
— 甲賀三郎 『支倉事件』 青空文庫
静子は必死に浅田の魔手から逃れようとする、計らずも起った格闘にドタンバタンと音がしたが、其音に駆けつけて来たのは誰ぞ、それは思いがけなくも夜叉のような形相をしたお篠だった。
— 甲賀三郎 『支倉事件』 青空文庫
庄司署長の手許に届いたものだけで前後七十五本を算し、その外いかにして探ったか、署長の親類姻戚関係を辿り、罵詈を極め、果は署長の出身小学校、中学校、戸籍役場より、其他関係しているあらゆる会にまで手を延ばし、甚だしきは署長夫人の出身女学校の校長にまで魔手を及ぼした。
— 甲賀三郎 『支倉事件』 青空文庫
まったくバイエルタールの魔手をのがれたのは一時だけのことで、またあらたな絶望が一同を苦しめはじめた。
— 有尾人 『人外魔境』 青空文庫
作例 · 標準
彼の努力は、他のメンバーのモチベーションを増すのに役立った。
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