休暇中
きゅうかちゅう
名詞
標準
文例 · 用例
建物の背後の、ブランコのある所を見たいと思つて建物の横を廻りかけたが、何しろ休暇中だし、朝の五時半であつたし、小使の女房か女学部の舎監であつたか知らないが、炊事場の小窓から一寸顔をのぞけて、ケゲンさうにこちらを見たから、諦めてコソコソと引返した。
— 中原中也 『金沢の思ひ出』 青空文庫
私は休暇中の自分の予定が、まだ三分の一も出来てゐないことでヂリヂリしてゐた。
— 中原中也 『その頃の生活』 青空文庫
「僕はこの休暇中旅行だつてしたことはないのですもの図書館位行きますよ。
— 中原中也 『その頃の生活』 青空文庫
水彩畫を五枚ゑがくのと珍らしい昆蟲の標本を十種あつめるのとが、教師に課された休暇中の宿題であつた。
— 太宰治 『思ひ出』 青空文庫
同じ休暇中のことだつたが、まちに浪花節の興行物が來たとき、私のうちでは、使つてゐる人たち全部を芝居小屋へ聞きにやつた。
— 太宰治 『思ひ出』 青空文庫
小菅がこの休暇中、ふるさとのまちから三里ほど離れた山のなかの或る名高い温泉場へスキイをしに行き、そこの宿屋に一泊した。
— 太宰治 『道化の華』 青空文庫
自分の休暇中に於ける活動を誇つて見たい積であつたが、自分は控へてしまつた。
— 長塚節 『教師』 青空文庫
此休暇中に轉任の運動をしたのかも知れぬ。
— 長塚節 『教師』 青空文庫